富山販売士富山市立山連峰
●令和3年度
活動事例
■流通セミナー■■
【講演趣旨】
  1. コロナでの消費・流通の変化
    • 2020-21年は、本当に必要なものと実は不要だったものを分別したフィルターの年
    • 2022年は、チャレンジの年になると総括。
    また
    • SDGs
    • ウェルビーイング

    と価値観が変わったこともポイント。

  2. 2022年度の消費展望と課題
    • 景気悪化とディスカウント業態の可能性
    • 進む所得の2極化で価格戦略も2極化
      • 安くても、こだわり
      • ブランドは信頼から共感へ
    • 「食(胃袋)」を巡る業種・業態を超えた競争
    • リアルやネットは関係なく、消費者がストレスフリーなチャネルへのシフト
    • モノからコトへ、そして生きがい(イミ)へ
    • 商圏の極小化
      • イベントやサービス拡充し、来店頻度を高め、客層を広げる
      • クラスロビングや異業種との連携などによりライフサービス機能の拡充
    • キャッシュレスやタッチレスなどのレスの進展

  3. 今後の対応
    • 今、時代の転換点にいる
    • 新規開拓より既存深耕。顧客生涯価値(LTV)を追求し、顧客の生涯に“寄り添う”姿勢が大事
    • このVUCAの時代には、未来を起点に現在を考えるバックキャスティング思考が重要
【感想】
漠然と感じている変化をまとめて説明。その上で未来を予測しているので納得感があった。
指摘の通り、現在は時代の転換点にいるのだと思う。決して大手だけが有利なのではなく、商圏が小さくなる中で地方小規模店にもチャンスがある。未来へのヒントが掴めた講演であった。
講演前の動作確認時に、白鳥氏も販売士を持っていて、まちづくりの関係で何度か富山に来たことがあると話ができた。とても参考になる講演だったので、次回はぜひ富山に来て話していただきたい。
以 上 (記:吉田誠)

■ベスト・ショップ・コンテスト2021記念セミナー■■
「美味しさを超えた感動 ~LA MAISON DE JUN 10年の軌跡~」
講演に先立ち、「ベスト・ショップ・コンテスト2021」の表彰式が行われました。
「ベスト・ショップ・コンテスト」は富山市、富山商工会議所、富山新聞社が主催で、優れた店舗を表彰することにより富山市の商業全体の活性化と消費者サービスの向上ならびに更なる創業意欲の喚起を図るという主旨のものと行われており、今回が74回目になります。当富山販売士協会も協賛し、審査員を派遣するとともにグッドサービス賞の選定を担当しております。

記念セミナーは富山販売士協会から開催を提案し、共催となると共に講師の選定を担っており、今回で14年目の開催となります。
今回はコロナ下ということもあり参加者数を絞り、またソーシャルディスタンをとっての開催となりました。
同店舗は2012年のベストショップコンテストでラ・メゾン ド ジュンでグランプリを獲得、また同コンテストの第70回を記念したメモリアル大賞(過去10年のグランプリ、準グランプリから選出)を受賞している。

講演の概要と感想 富山にはお茶とケーキを楽しむ店がないことが発端としてあり、当初は30坪で飲食とテイクアウトの店を計画していたが、助言や自分が土地を見てここで創業したいと考えて15坪の店でスタートした。

講演で私が気になった点は以下の通り。
  • バースディケーキなどは普通のケーキ屋だと四角だが店では丸い箱にリボンをつけるなど包材を工夫している。原価も高い袋を使用している
  • 店にはオーナーのイメージカラーであるピスタチオグリーンを使用、この色を見ればジュンの店をイメージしてもらえるようにと考えている。
  • 幅広い年齢層に支持されるようにと冷蔵ショーケースなども一つとってもこだわりを持ち、非日常の素敵な空間を目指している
  • 他の店には真似できないお客様がここは違うと思っていただける店、その空間で何を提供できるのかを考えている。
  • 違いを感じてくれるお客様を育てコアなお客様、当店でしか満足しないお客様になって戴く。
  • 働き方改革で以前は午前2,3時になることもあったが、今は午後6時ごろに終了できるようになった。
  • 新製品は冷蔵ショーケースを見て何色が足りないかを考えることから始まっている。
  • 金沢の出店の話もあった。しかし、管理の問題もあるものの、富山のお客様が富山でお金を使い富山をもっと盛り上げていきたいという思いがある。
  • コロナ対策もあり飲食のコーナーは1500万円をかけて4~5人入る個室形式に改装。」一つの部屋を1日1組限定で衛生管理をしている。

代表の思いが伝わる講演であった。パティシェという職業柄しかたないのかもしれないが、悪く言えば個性が強く、スタッフの育成など話が一切出ないなど組織としてはどうなっているのか気になった。
スイーツはいたるところで買うことできるようになった昨今、空間演出や非日常の演出などソフト面の演出は大事だと思うが、それがどこまで生き残っていけるか、商品と店舗が釣り合わないとお客様が感じた時どう解決するのか、気になる講演であった。
以 上 (報告:山本明弘)

 

■令和3年度10月定例会■■
初めて特定非営利活動法人ITコーディネータ富山と共催で実施した。

 

最初に女将に館内を案内してもらう。
男女共用シャワールームに仮眠室、共用キッチン、カーテンで仕切れる大広間など 他にはあまりない部屋・施設がある。
総合プロデューサー、空間デザイナー、照明デザイナーが入っただけあって 古いけど新しさがある独特の空間。
ただ奇をてらったわけではなく、顧客の要望を拾い上げていったらこうなったとのこと。
海外では、デザイン性の高い空間と宿泊以外の付加価値をテーマにしたライフスタイルホテルが流行っているそうだが、 喜代多旅館はライフスタイルホテル寄りの旅館だとのことであった。
ITの活用もかなり進んでいる。
スタッフがシフト勤務する中で共有化を進めようと考えた結果がクラウドの活用。
無料を中心に10近くのアプリを利用されていた。
また、スタッフも利用者も若手が中心ということで、若手の価値観についても話があった。
以 上 (記:吉田誠)


■令和3年度7月定例会■■
  • 「そばでおもてなしOLIMBA」視察会
      (ベストショップコンテスト2020 準グランプリ受賞)
  • 今回は、ベストショップコンテスト2020準グランプリを受賞された、そばでおもてなしOLIMBAに伺い、林店長から話をうかがった。

     

    蕎麦好きの工務店社長が「おもてなし」をテーマに昨年7月に店を開いた。
    • 利益を追求せず、おもてなしのために人件費は多めとなっている。
      一方で注文用のタッチパネル端末やキャッシュレス端末を導入。
    • 店舗は、水、木、土がテーマとなっている。
        水…出入口にウォーターフォールがある
        木…天然の木材を使用し、店内にもグリーンを大目に配置
        土…土壁、版築壁を使用している
      カフェの様なおしゃれな店でジャズが流れている。女性客が多いとのこと。
    • そば粉は北海道産で、注文を受けてから製粉して貰っているので新鮮。
      手ごろに召し上がって欲しいとの思いから、二八蕎麦を用いている。
    話を伺った後はおいしく蕎麦をいただきました。

     

    値段も手ごろで、広くて明るい雰囲気。女性の来店が多いのも納得。
    蕎麦はもちろん、空間にもこだわりっているが、敷居が高いわけではなく、入りやすい。 これから一層多くの方に支持されるだろうと感じた。
以 上 (記:吉田誠)

■令和3年度6月定例会■■
  • 演題「食品表示豆知識
    講師 山本 明弘氏(当会会長)
  • 2015年に食品表示法が改正され、2020年4月に新基準に移行された。
    また、加工食品の原産地表示については2022年4月から完全移行となる。
    そこで、どんな点がどうなったのかなどについて表示例や対象外の例を交えて解説があった。
    最も印象に残ったのがアイスクリーム。
     
    • アイスクリーム:乳固形分15.0%以上 (うち乳脂肪が8.0%以上)
    • アイスミルク:乳固形分10.0%以上 (うち乳脂肪が3.0%以上)
    • ラクトアイス:乳固形分3.0%以上
    • 氷菓 (ひょうか) 乳固形分がラクトアイスより低いか入っていないもの
     
    高級アイスクリームと言われるものは、概ね「アイスクリーム」で、
    安売りされるのが、ラクトアイスなどとの話だった。
    確かに濃さが違いますもんね。
    初めて知りました。
    まだまだ勉強です。
  • 事務局連絡
    • 賛助会員獲得に向けての企業回りの報告
    • 今年度のベストショップコンテストについて
      セミナーも実施する予定とのこと
    • 来月の例会で視察するベストショップコンテスト受賞店の検討
    • 今年度の視察会について
      コロナの感染状況によるが、晩秋での実施を模索
    以 上 (記:吉田誠)

 

■令和3年度5月定例会■■
  1. 演題 コロナ禍におけるオンライン事業の展開
    講師 一般社団法人マイルドカーニバル スポーツ家庭教師 杉原史浩氏
  2. 今回は吉澤さんの紹介で杉原さんの講演。
    スポーツ家庭教師という珍しい仕事をされているが、現在の生徒は400人!
    運動習慣をつけてロコモを防止するために、身体を動かすのが楽しくなる「すぎメソッド」を開発。
    自身で効果を実証されている。
    現在は、平日にZoomで20:30と21:30、22:30の3回15分ずつ集団レッスンをしている。
    満足度 90%、退会率8%と非常に満足度は高い。
    これらの活動を通して、「スポーツで青春をもう一度!」と頑張っておられる。

     

    後半は、「xxができない子供たち」(例:かけっこ、鉄棒)の指導に向けて
    知名度を上げるためのアドバイスを求められた。
    • 「スポ少にアプローチしてみる」
    • 「連合運動会で最下位だった学校にアドバイスに行く」
    • 「スポーツ品店とタイアップして教室を開く」
    等のアイディアが出た。

     

    いろんなニーズがあると思うので、知名度を上げてしっかりビジネスになればと感じた。
  3. 事務局連絡
  4. 賛助会員獲得に向けて企業回りを開始

  5. 情報交換
  6. 吉澤さんから、コロナ対策グッズの紹介があった。
    そこから楽天市場やZoomの活用についての話題となった。

     

    このような情報交換が結構役に立つ。しかし、Zoomではやりにくい。
    今後もできるだけ会場開催を増やし、このような機会をも増やしていきたい。
    以 上 (記:吉田誠)

 

■富山販売士協会 令和3年度 定時総会(第46回)■■

活 動 履 歴